時実新子の川柳と慟哭

平井美智子編 
今大人気の「時実新子の川柳と慟哭」である。平井美智子さんの編集だが凄い迫力です。「時実新子全句集」「川柳大学」誌139冊中心に編んだ400余句の1句1句に凝縮された新子の情念と生き様に触れてみてくれとの序文にある通りに迫力満点で、押しつぶされそうな句が並んでいる。さすにが、新子さんで平井美智子さんだ。
本は、「泣いています」「愛しています」「さようなら」の3章からなっています。私の好きな句を、以下に並べてみた
   「泣いています」    ・乳房すでに誰のものでもなくふたつ    ・一点をみつめておれば死ねそうな    ・イヴの夜のでんわのあとのすすり泣き
   「愛しています」    ・神サマ許シテ下サイ好キニナレマセン    ・悪事完了 紙より白き月に逢う    ・どうぞあなたも孤独であってほしい雨   「さよおうなら」
    ・強がりを言う瞳を唇でふさがれる    ・行く末を激しく問いぬキリギリス    ・イントロのところでバカにされている